私の「心得」と伝える「作法」 私たちの願い「手を合わせ、お念仏申す人になってもらいたい」への第一歩としてわたしたちの「心得」と、伝えたい「作法」をまとめてみました。

共に育つために

ご縁づくりは「次世代と共に」がテーマです。
コンセプトを「ひとつのご縁×寺院=10,000ご縁」としました。
これは、子ども・若者の一人ひとりとの関わりを大切にしながら全寺院が「ご縁づくり」に取り組んでいきましょう、という意味です。「ご縁づくり」に取り組むことは、私たちも育てられていることを忘れないでいたいと思います。

子どもと接するときの「心得」

「当相敬愛」(まさにあひ敬愛して)【註釈版55ページ】と仏説無量寿経にあります。私たちが一人ひとりと向き合い、お互いに敬い合いあうことが大切なことをあらためて思わされる言葉です。
「ご縁づくり」の取り組みの場で子どもや若者との接し方を間違うと、仏教そのものや、お寺・僧侶への不信感をあたえてしまいます。「またお寺に行こう」という気持ちをもってもらうためにも、接するとき注意したいことがあります。子どもも若者も、そして私も阿弥陀さまの一人子であり「あなたが大事だよ」と共に言われているということを忘れないでいたいものです。
「ご縁づくり」をとおして、お寺が「阿弥陀如来の願いの中に心をひらき安らいでいける場。またすべての人びとの居場所」になれるよう心がけましょう。

心得 1

【ポイント】計画どおりにプログラムが進行しなくてもいいのでは?

「待つこと」が大切なことです。つい「はやく」「急いで」「ぐずぐずしないで」などの言葉を使ってしまいますが、学校や家庭で言われ続けている子どもたちです。せめてお寺に来たときぐらいは一人ひとりのペースで居ることのできるようにしたいものです。

心得 2

【ポイント】しからなくてはいけないときも、決して怒鳴るのではなく、しかられている理由がわかるようにゆっくりと話し聞かせます。

子どもと話すときは、自分の目線と子どもの目線が合うよう腰を下げ、お互い目を合わせながら話したいものです。それが子どもを敬うことにつながると思います。

心得 3

【ポイント】お寺が子どもにとって居心地の良い場所となっていくことが大切です。

大人が楽しいと子どもも楽しいのです。遊ばせてあげるという姿勢ではなく、自分も一緒に遊ぶというスタンスを忘れないでいたいものです。

伝える「作法」

あらゆる事において伝承することが困難な現代です。仏前作法も例外ではありません。これだけは伝えておきたいという作法について数点とりあげます。
仏さまを敬うこころを育み「手を合わせ、お念仏申す人になってもらいたい」ということが基本です。これらをお寺からご家庭にお伝えすることも「ご縁づくり」です。

「伝える」にあたって

  1. 子どもの前で「お手本」を示しながら伝えていきましょう。
  2. 「~しなさい」「~してはいけません」と命令調や否定調ではなく、なぜこうするのかの理由を簡単でもいいですから説明をするようにしたいものです。
  3. お作法の話やお給仕の仕方。ご本尊のお姿に表現されるお心、あるいは内陣のお荘厳の意味合いをお話しすることも、阿弥陀さまを伝える「ご縁」となります。
  4. 一日の嗜みは、如来さまにお礼を申すことと先人は伝えてくださいます。私たち大人が、この伝えられてきたことを実践していくことが大切なことではないでしょうか。

「お家のお仏壇で」の作法

お仏壇は私たちの家の中心です。いつでも仏さまにお礼ができるようにと、お寺のお内陣を小さくして、家にご本尊(阿弥陀如来)を安置しているところです。
いつも阿弥陀さまがご一緒してくださっていることにお礼をしましょう。

  1. 朝晩手を合わせ、ナモアミダブツと声に出してお礼をしましょう。
  2. 頂いた物はまずお仏壇にお供えして、それからいただきしょう。
  3. お仏壇のお花やお供え物はいつもきれいに整えておきましょう。
  4. 誰にも言えない出来事があってつらいとき、お仏壇の前に座ってみましょう。
  5. 嬉しいことや悲しいこと、なんでも仏さまに報告することもいいですね。

「お寺で」の作法

  1. お寺は阿弥陀如来(本尊)を安置するお堂(ですから本堂と言います)があるところです。出入りするときは本堂の方に向かってお辞儀をしましょう。
  2. 靴を脱いだときは、きれいに揃えましょう。
  3. 本堂では、特に差し支えなければ帽子を取りましょう。
  4. 本堂では、まず阿弥陀さまに向かって合掌・礼拝をしましょう。
    その時「ナモアミダブツ」もしくは「ナンマンダブ」と声に出して称えましょう。
  5. 足をくずして座るときは、できるだけ阿弥陀さまに足を向けないようにしましょう。
  6. 普段からお寺の前を通り過ぎるときは、お辞儀をすることを心がけましょう。

「おつとめ」の作法

「せいてん」(お経本)・お念珠の扱い方

  1. いずれも仏さまの大切なものです。丁寧に扱いましょう。
  2. いずれも歩くところや畳の上に直接置かず、膝の上やバックの上などに置きましょう。
  3. 「せいてん」は仏さまの心が書いてある尊いものです。読む前と読み終えたときには、額のところまで上げて頂きます。
  4. 「念珠」は手を合わすとき以外は左手に持ちます。(左利きの人は右手でもかまいません)

合掌・称名・礼拝

お念珠は両手に
  1. 姿勢を正しお念珠は両手を合わせてとおします。手のひらを静かに合わせてお参りします。
  2. 阿弥陀さまのお姿を見ながら、ナモアミダブツと念仏を称え、その後に上体を仏さまの方向にかがめて、お礼をします。
  3. お礼が終わったら静かに元の姿勢にもどり、両手をそっとおろします。

これらのことは「保育連盟」「少年連盟」「スカウト指導者会」「仏教青年連盟」「仏教婦人会総連盟」「仏教壮年会連盟」の各連盟が発刊している書籍やホームページなどに詳しく掲載されているものがあります。是非ご覧のうえ参考にしてください。
なお、このコーナーでは少年連盟発行の「せいてん」と「プトラハンドブック」を参考にしました。