子ども・若者ご縁づくり推進室

子ども・若者ご縁づくり推進室とは、親鸞聖人750回大遠忌長期計画基本規程に基づいた宗門長期進行計画の重点項目「次代を担う『人』の育成」に関し、その成果をふまえ、子ども・若者を対象とした「ご縁づくり」の計画推進とその活動支援を主とした、さらなる重点的かつ継続的な推進展開を行っております。

部会紹介

子ども・若者ご縁づくり推進室には、専門的な知識を有し、様々な活動を行っているマネージャーを部会長とする4つの部会を設置しております。

  • 若者ご縁づくり部会

    「若者ご縁づくり部会」はその名の通り、如何にして若者と仏法とのご縁をつくり、つなげ、深めていけるかを仲間と共に考え、実践していく部会です。これまでに、現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」や高校生の集いなどを企画・実施してまいりました。

    「スクール・ナーランダ」は、若者世代と仏教とのこれまでにない多様な接点を用意することで、若者と仏教や浄土真宗との新しい関係をつくっていくことを目指し、2017年に始まりました。多様な講師陣をお招きすること、ディスカッションや体験型のプログラムを取り入れること、また参加者と同世代の若者たちに「チーム・ナーランダ」として企画・運営に関わっていただくことなどを特長としています。今後は、この手法をそれぞれの地域にあわせてカスタマイズしていただくことによって、様々な教区で、組で開催できるような仕組みを検討してまいります。

    「全国高校生 平和を学ぶ集いin沖縄」は2015年に、その同窓会としての「メンバー再集合」は翌年に京都で開かれました。そして、2019年度からは中高生の集いを5ヶ年計画で開催する予定です。若者が自分たちとは異なる年代よりも同年代との関わりを好む傾向があることから、このご縁づくりも年齢の離れた大人が考えるだけではなく、一緒にご縁づくりを進めていく、参加者と同世代の核となる存在が大切であると考えます。この中高生の集いには、教区ご縁づくり関係者も必ず一緒に参加していただくことによって、中高生の参加者が全国の仲間とつながりつつ、教区とのつながりを確実に持ってもらうことを念頭に置きながら開催いたします。なお5ヶ年計画といたしましたのは、2023年の親鸞聖人ご誕生850年ならびに立教開宗800年法要を、一つの中間目標と設定するためです。その時点での年齢を考慮し、初回は中学生の寺院子弟を中心とした集いから始め、徐々に仲間を増やしていく予定です。

    あくまでも若者とのご縁づくりが各教区で、各組で、各寺院で広まっていくことが何よりも大切だからこそ、宗派での取り組みはその場限りのイベントではなく、どのようにその後につなげていけるかを第一に考えていきたいと思います。さらに、各寺院の状況にあわせて取り組むことができるような、種々の若者とのご縁づくりの可能性も、様々な視点から模索してまいります。

  • 思春期・若者支援部会

    「思春期・若者支援部会」では、特に生きづらさを抱えている、子どもから40歳くらいまでの人々への理解・支援を広げる中で、これらの人々や社会と仏法とのご縁づくりを推進していこうとする部会です。これまで各地での公開シンポジウムや「思春期・若者支援コーディネーター養成研修会」などを企画・実施してまいりました。

    この部会がテーマとして扱うのは、性(性教育、性暴力など)、セクシャリティー(LGBT、同性愛)、薬物依存、リストカット、児童虐待、不登校、自死、カルト対策などです。私たち(自身も含め)のまわりには、こうした要因から生きづらさを抱えている人が多数おられ、その多くは周囲の無理解や偏見によって、より自分の殻に閉じこもらざるを得ない状況となっています。私たちはつい、宗教者としての「こたえ」を急ぐあまり、「こうあるべき」という相手のあり方を否定する対応をしてしまいがちです。しかしながら、真に必要なものは、私たちが相手の方から「もし悩みや苦しみを相談すれば、聞いてくれそうな大人だな」と認識されることであり、状況を分析した上で、必要があれば専門家や機関などにつなげていくことです。

    そのためには、私たち僧侶や寺族自身が、こうした問題や状況への理解を深め、日々接している人々との対応力を身につけ、また私たちの暮らしている地域の人々や組織のことも知っていかなければなりません。したがって、この部会では、すでにそれぞれの地方でこのような取り組みを行っている僧侶・寺族のネットワーク化をはかると同時に、全国の僧侶・寺族が理解と関心を深めることができるような仕組みに取り組んでまいります。

  • 子どもご縁づくり部会

    現代は社会や家族形態の変化(核家族等)で、家族の中での宗教的伝承が困難な時代であると言っても過言ではないと思います。そんな中、次の世代にお念仏の教えを伝える取り組みとして、宗門をあげて「ご縁のある大人たちが すべての子どもと接点を持ち 子どもとともに 阿弥陀さまのご縁に遇っていこうとする運動」を展開して参りました。

    しかし「子ども・若者ご縁づくり」と名称を変更した影響なのか、親鸞聖人750回大遠忌法要以降、宗門内にそれまで取り組んできた子どものご縁づくり運動は終了し、若者へのご縁づくり運動へ移行したかのような印象と、推進室設置後の活動が、若者を対象としたものを中心となったことが原因の一つではではないでしょうか。

    これまでの取り組みでも訴えてきましたが、仏法とのご縁は子どもから若者へ、そして大人へと継続して受け継がれて行くものです。若者へのご縁づくりを視野に入れながら、今まで以上に子どもへのご縁づくり活動に取り組んでもらえるように2017(平成29)年度に「子どもご縁づくり部会」を新たに設置いたしました。

    引き続き、子ども達に「手を合わせお念仏申す人になってもらいたい」との願いを実現するために、子ども世代へのご縁づくりを提案して参ります。
    (取り組みの3つのかたち)

    1. 日常生活の中で自然と手を合わすことが出来るような、お寺や家族で取り組みを提案して参ります(食前・食後のことばの奨励等)
    2. 法要・法務などで、子ども達もお参りが出来やすくなるような工夫や実際取り組んでおられる実例などを紹介して参ります。
    3. 子どもに特化した催しなど、全国(都市部・過疎地)で子どものために行われているイベント・催し・取り組みを紹介していきたいと思います。また2023年の慶讃法要に向けての子どもご縁づくりの企画と提案をおこなって参ります。

  • 情報発信部会

    「情報発信部会」は、子どもや若者に、仏教、浄土真宗そしてお寺とご縁をつくるための情報を発信していく部会です。現代社会において、様々な情報があふれています。その中で、しっかりとした情報を、発信し、共有して、ご縁の輪を広げていくことを目的としています。
    その情報は、大きく分けて、二つの方向性があります。

    1. 子どもや若者とご縁を結びたいと思う方々(ご縁づくりの推進者)に対して、役に立つ情報を発しすること。〈ご縁づくり推進者向け情報発信〉
    2. 今の子どもや若者へ仏縁を結んでもらえるような情報を発信することです。〈子どもや若者向けの仏教やお寺の情報発信〉

    〈ご縁づくり推進者向け情報発信〉

    この情報の対象は、教区マネージャーや組サボーターやご住職や坊守さんや門徒さんたちのような、ご縁づくりをしたいと思ってくださる方々です。子ども若者ご縁づくりとはどのようなものなのか?子ども若者ご縁づくりの各寺院でできるアイデア、そして、様々な寺院で行われているご縁づくりの事例などを整理、発信していきます。HPに、それらの情報を載せて、いつでも参考にできる形で、発信をしてまいります。
     また、子ども若者ご縁づくり推進室での、スクール・ナーランダ、思春期・若者支援コーディネーター養成研修会など様々な活動の報告も載せ、今後の活動に役に立てていただきます。

    〈次に子どもや若者向けの仏教やお寺の情報発信〉

    この情報の対象は、子どもや若者たちです。
    現代の子どもたちは、情報をどのように手に入れるでしょうか?それは主に、スマホを中心とした通信機器から情報を得るものがほとんどです。ですが、仏教、浄土真宗、お寺などのことを小学校中学年(3年生・4年生)以下の子どもに正しく伝えることは困難です。情報発信部会では各教区の指導者や保護者に対して子どもへ向けての情報発信をし、わかりやすく伝えてもらえるような情報を提供していきます。
     また、様々な情報が取得できる現代では、間違った仏教の理解、イメージを持っている若者も多いのが現状です。そのため、若者に仏教やお寺の魅力を発信する方法を研究、実施してまいります。SNSの活用の仕方や、どのようなコンテンツによって、若者が興味をそそられるのか?など、様々な角度で、研究し、情報を発信してまいります。

    情報技術や環境は、常に進化し、移り変わっていくものです。変化に埋もれることのない情報を発信して、子どもや若者へのご縁の輪を広げてまいります。